【映画】
『
ロッキー・ザ・ファイナル』
【ストーリー】
30年前に世界ヘビー級王者アポロ・クリードと互角以上の大熱戦を繰り広げて以来、ボクシング界の栄光の階段をのぼりつめたロッキー・バルボア。しかしリングを去った彼は、愛する妻エイドリアンに先立たれ、地元フィラデルフィアで経営するイタリアン・レストランで、客の求めに応じて現役時代の昔話を語って聞かせる日々を送っていた。息子のロバートは有面人である父に引け目を感じて家を飛び出し、彼と顔を合わせようとはしない。エイドリアンの命日に墓参りをしたロッキーは、自らの孤独を痛感せずにいられなかった。
ロッキーは心の喪失感をぬぐうため、再びボクシングを始めることを決意する。彼は今もなお胸の奥底に情熱が燻っていることを感じ、プロ・ボクサーに復帰したものの、大きな野望を抱いているわけではなかった。しかし、ある番組がきっかけで、現役ヘビー級チャンピオン、ディクソンとのエキシビジョン・マッチが企画され、ロッキーは最後の夢に向かって猛トレーニングを始めた。そして、遂に大観衆が詰め掛けたラスベガスのリングに上がっていく…。
ロッキー・バルボアが帰ってきました。
続編というものは失敗作が多いものですが、この作品は違います。
往年の熱いロッキーがいます。
シリーズ第1作『ロッキー』が公開されたのが1976年。
それから30年の月日が流れました。
息子のロバートも立派な青年に成長しました。
この作品の一番の見どころは、その息子ロバートとロッキーが言い合いになるシーンだと思います。
そんな歳で試合に挑むなんて、みんなの笑いものになるだけだから止めてくれと詰め寄るロバートにロッキーは言います。
『人生ほど重いパンチはない、だが大切なのはどんなに強く打ちのめされても、こらえて前に進み続けることだ』
『他人を指さして、自分の弱さをそいつのせいにするな』
スタローンがこの作品で伝えたかったことはまさにこの精神じゃないでしょうか。
実際、スタローンは周りに反対されながらロッキー・ザ・ファイナルを作り上げました。
みんなは思いました。
どうせ失敗だろうと。
しかしフタを開けてみれば「今年最大のサプライズ」とファンはもちろん評論家からも絶賛されました。
おすぎも絶賛です。
エンドロールまで見たくなる作品とそうでない作品があります。
エンドロールまで見てしまう。
ロッキー・ザ・ファイナルはそんな作品でした。
【★★★★☆】